システムエンジニア(SE)のイメージとして、
システムの設計を行い、プログラマーに設計書を渡すような職業
と思っている人は少ない(はずだと思っている・・・)
システムエンジニアの仕事は会社によって仕事の範囲は異なっていると思うが、
私の場合はWeb系のシステム開発でありますが、
2~3人の少人数のグループで
要件の聞き取りから、サーバの構築、システム設計、開発、導入・・・と、
明らかにSEの一般的な仕事の範囲を超えたことをやっています。
(これをシステムインテグレーション(SI)とも呼んでいるみたいです。)
少人数であっても、グループとして行動しているので、
各メンバーの役割に従い、今どの段階まで進んでいるのかはもちろんのこと、
仕様変更等が発生した場合は、それを共有しないといけなくなります。
それは現場からの問い合わせによって、
起こってしまった不具合を修正する際にも共有は必要です。
2019/5/1に平成から令和へと元号が変わります。
もちろん、新元号に対応するために各システムを確認して、
影響のあるロジックや表示部分を修正しないといけません。
その修正中に、現場からの問い合わせで不具合が見つかった場合は要注意しています。
私のところでは、リソースが限られており、
でプログラムのバージョン管理をCVSというツールで行っています。
不具合の修正分をCVSに更新したところ、
元々新元号対応したものがCVSに入っていたようで、
新元号に対応した部分が更新されてしまったことがありました。
このケースでは、
現場からの問い合わせで発生した不具合の修正を行うグループAと、
新元号に対応するグループBがいて、
両方のグループに含まれている人はいません。
別々のグループが同じシステムの対応を行っていたのです。
しかし、グループAによってCVSに新元号対応分に更新されたことを、
グループBは全く知らされていなかったのです。
その結果、グループAがCVSが新元号対応分になっていないことに気づき、
誰が更新したのか犯人捜しを始めたわけです。
私にとってこの行為は、
時間の無駄であり、生産性が下がってしまう要因
だと思っており、最初から情報を共有することはできなかったのか
と疑問に思いました。
ですが、この問題は奥が深いです。
行っているのは人間なので、
グループAが情報を共有したとしても、グループBが読んでいない、あるいは失念した。
ケースも考えられ、
グループAがそもそも情報共有していなかった。
ケースも考えられ、
グループBが認識していたのに、その中の1人が不本意な作業をおこなった。
ケースも考えられ、
いろいろと要因は多いのです。
いずれのケースであっても、情報共有することは大事だと思っています。
ルール化するのも一つの手段ですね。
もちろん、どの方法が一番正しいのかは誰にもわかりません。
ですが、これだけは言いたいです。
「私たちは、エスパーではありません。」
グループBが、グループAがCVSで更新しているかもしれないと
「察する」ことは憶測にすぎないので、
少なくとも、確認は行うはずです。
CVSに更新しているかどうか確認したうえで、
どの段取りで進めていくのか
決めるのは大事ですが、
その情報、ほかのメンバー、関わっているグループに共有するのも大事です。
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